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【とんでもない髪型の原因】素人にありがちなカットの勘違い

こんにちは。哲学系美容師として活動している長藤慶太です(@Bangdoll_click

兵庫県尼崎市塚口駅エリアでBang-dollという、世界一丁寧だけど身もふたもない美容室やってます。

 

近年、美容院に行くととんでもない髪型になることが多々あるわけですが、その理由として「みなさんの勘違いと思い込み」が原因のものもあります

勿論、とんでもない髪型にしやがったクサレ美容師が悪いのですが、今は情報化社会+資本主義なわけですよ。

 

「騙そうがなんだろうが勝てばよい。力のある者が正義なのだ」

という拳王ラオウ様的理論も歴史が証明する以上、悲しいかな間違いではありません

そんな世の中ですから「知らない」「素人」とかいうのは免罪符にもなりません

結局のところ、選んだ消費者の泣き寝入りで決着がつくのです。

 

それが嫌なら知性を磨き、数多ある情報を自分で処理し、本物を見分ける選球眼をそれぞれ個人で養うしかないわけです

まあ要は、変な頭になりたくなけりゃ自衛しろ

というのが僕の持論なわけでして、なのでこんなブログを書いとるわけですよ

今日のテーマ

「軽い髪型とすくの関係性」

みなさんこのへんをものすごく勘違いされております

それはもうすごい勘違いっぷりです。

 

これを勘違いしたまま、

「髪が多いんですいてください」
「軽い髪型にしてください」
「重めの髪型が好きなんであまりすかないでください」

とかいっちゃうと、おもろい頭まっしぐら!なわけですよ。

 

おもろい頭になりたければそのまま勘違いしておけばいいと思いますが、そうでないなら今日のブログは必読です

プリントして100回読んで欲しいぐらいです

それぐらいの重要度。

 

読むの面倒臭いならウチに来れば変な頭にはなりませんが「こんなクソみたいなドえらそうな美容室にいきたくねえ!」って方のために文章にしてみますので読んでみてくださいね

読まないんだったらもう知らない。

 

でもおもろい頭なってからウチ来ないでね

直すの大変だから(苦笑)

切るとすくを別に考えるのが間違い

例えば一例ですが、軽い感じのヘアスタイルの場合「すけばいい」と思ってませんか?

これ、大間違いなんですね。

 

カットの際、そもそも髪の量というものは、減らそうとして減らすものではありません

量が減るのは結果的に減るだけで、初めからそれを目的に「すく」事はありえません。

 

もしスタッフがそんなカットしくさりやがったら、僕は憤怒し4輪バギーで引きずり回した後、北斗神拳で爆殺します

僕も便宜上、対お客さん用語としてわかりやすいので「軽いほうがいいか重いほうがいいか?」と聞くことはなくはないです

まあ98%は聞かないけど。

 

しかし、

「軽いほうがいい」=「いっぱいすこう」
「重い方がいい」=「あまりすかないでおこう」

とはなりません。

何回も言いますがクソですこんなカット

ここがみなさんがしている勘違いポイントです

これが本物の「すく」の意味

正しくは「軽いほうがいい」場合は、

・軽く見えるように毛先のギザギザ感を強くする段を大きく入れる
・動きがつくように空間を大きく開ける、シルエットを小さくする

などとなり、その結果として量が削られる事になります。

 

「重い方がいい」場合は、

・毛先は揃わない程度に軽くギザギザにしておこう
・丸みを残すようにシルエットはキープしよう、段は少なめに入れておこう
・ツヤ感を残すために空間はあまり大きく入れないようにしよう

となり、結果として量があまりなくならない事になります。

 

「長さを切る」と「量をすく」カットの工程をこのように2工程で考えてしまうと、こーゆーカットは出来ないわけですよ

 

正しいカットとは「長さを切る、シルエットを作る、質感を作る」なのです。残った髪の量はその結果にしかすぎません

髪型が決まれば量も決まるというわけです

なのにそれを無視して「量だけ見て」すくなんてそりゃ変な頭になりますよ。

 

例えばヘアカタログなどで丸っこいボブを選んだとしましょう

しかし、いざやってみると思ってたよりも重く感じる

そこで「もう少しすいてください」はありえないんですよ。

 

完成してるのにすいてしまうとタダの破壊になります

髪型の整合性が取れなくてバランスが壊れるだけですね。

 

なぜ、おもってたより多く見えるのか?

それは髪質含むすべての条件が違うからです

要は違う人間なんだから、同じような重さになるわけはないということです。

 

この場合は希望のヘアスタイルと大きく違わない範囲で、髪型を少し違うものにするのが正解なわけですね

その微細な違いを理解しており、コントロールする技術があり、提案できる美容師が上手い美容師というものです

運が良ければそんな美容師にやってもらえることもあるでしょう。

 

ここまでを一言でいえば、簡単に「すいてください」って言わないほうがいいですよ。ってことです

「すく」の意味を理解している美容師はほとんどいません

「お前は何様のどこの美容師なんだ?」という話ですが、すく意味を理解している美容師が少ないのはウチに来る人の髪型が証明しています

まともなカットは年に1回ぐらいしか目にしません(苦笑)

実例

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膨らみとうねりが気になるそうで。

 

元の髪質もありますが「スキすぎ」が大きな原因です
ヘアスタイルがぼやーとしてますね

P1020683_R

「襟足が「スッ」ってなるようにすいてください」って言うたらしいです
すけば軽くなってスッとなると勘違いしておられたわけですね。

 

残念ながらなりまへん

やたらめったらすかれて、アホ毛満載のブッサイクな頭なるだけです

 

P1020685_R

正しい知識で切るとこうなる

これが本物の「すく」です。少なくなったのは結果論ですが。

 

すいて少なくしてもアホ毛でて毛が浮いてしまうだけ

だからスッともならないし、まとまらないわけです

 

P1020686_R

この場合の「スッとしたい」なら、すくのではなく「段を入れること」が正解です

段入れもせず「スッ」となる訳ありません

それは髪質的なこともありますし、髪型的なこともあります。

状況により、どう切るのか?

それをフレキシブルに組み立てるのが1.5流のカット及び美容師というものです

決して短絡的に○○ならこうすればいいと言うものではありません

そんなテンプレート思考で髪の毛切っても変になるのは当たり前です。

 

すけば軽くなる!

そんなA=Bみたいな答えはないよ(笑)

3流、いや10000流です。

 

こんなもんとてもカットとはいえませんウンコクズです

ザリガニに毛ぇ切ってもうた方がよっぽどマシ。

 

ちなみにこの髪質で段を入れずにスッとするのは不可能です

それを言えるか?その辺も大事なポイントですね。

 

「はあ!?」と言われようが、お客さんに「無理やっちゅうねん」いうメンタルも美容師には必要ですし、それがプロというものでしょう

みなさんがいうプロはなんでもデキる人、どうにかする人のようですが。そんなもんプロちゃいまっせ(苦笑)

 

人間の体イジくる商売で「なんとかやなんでも」なんてありえないです

無理なもんは無理やし知らんもんは知らん(笑)

君の体と感情は設計図のあるプラモデルなん?って話ですよ。

 

プロというのは「自分の定義に確信があり、それを堂々と人にいえること」だと僕は考えます

なんやら世間の美容師は客が言うことを否定してはいけないやら、やりたいことは必ずやるようですが、僕からすればそれはプロではありません。

 

プロが定義もせず安易に重い言葉使うから、一般の人が安易な定義でプロという言葉を振りかざし、サービス提供側を困らせてその結果、売上の減少を嫌がる提供側が、その場を取り繕うだけの劣悪なサービスを提供しだすわけです

まさに負の連鎖。誰も得しねえ(苦笑)

 

定義のないコミュニケーションほど不毛な事はありません

みなさんも店員にプロでしょ?と投げかける場合、そのプロという言葉に定義があるのか今一度確認してみてください。

 

僕からすると「自分が気にいる発言をする人やなにがなんでも希望を叶えるのがプロ」という風潮を感じます

だから「素人の言うことを鵜呑みにしかできない美容師」が量産されているのではないでしょうか?

 

まあそのほうが売上は上がりやすいでしょうね

そんなサービスは僕はされたくないですが(業種限らず、実際そういう店には行きません)

 

厳しい現実をつきつけるのもプロの仕事ではないのでしょうか?

少なくとも僕はプロの定義の1つだと確信しています。

 

「客を甘やかすのがプロであるという定義」なら僕がやってることは迷惑極まりないわけですが、そんな定義の人はうちに来てはいけないというだけです

「あなたプロでしょ!?」て僕が否定される筋合いはないわけですよ

定義のない「あなたプロでしょ?」批判は「誰に言うとるんじゃ、ああ~ん?」で一蹴でっせ(笑)

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